昨年9月上旬から関東大学ラグビーが開幕しましたが、大きなインパクトを残し、未来のスターを予感させる選手が早稲田大学にいます。
それは早稲田大学1年生、SO(スタンドオフ)の服部亮太選手。
その才能はエディー・ジョーンズHCも認めるもので、『ワセダの10番、イイネ‼スバラシイ‼』と言わせるほど。
相手に押し込まれた時、自陣から大きく蹴りだすロングキックは試合会場がどよめくほどで、一度のキックで大きく陣地を回復することができる、最高の飛び道具。
服部選手はキックだけでなく、ランのスピードも長けた選手で、FB(フルバック)としてもプレーできます。
そんな服部選手の憧れの選手や、どのようなトレーニングをすればあのロングキックが蹴れるようになったのでしょうか⁉
憧れの選手は五郎丸じゃなく、あのスーパースター
服部選手は佐賀工業ラグビー部の出身。
佐賀工業ラグビー部出身のレジェンドと言えば、元日本代表の五郎丸選手。
五郎丸選手もキックが得意な選手でしたよね。
そんな偉大な選手が佐賀工業のOBにいるわけですから、服部選手の憧れは五郎丸選手と先入観で勝手に決めつけていましたが、服部選手の憧れはオールブラックスのSOリッチー・モウンガ選手(東芝ブレイブルーパス東京)でした。
リッチー・モウンガといえば、オールブラックスの司令塔で、2018年にオールブラックスで初キャップ、2023年ワールドカップではチームを準優勝に導いた選手。
リッチー・モウンガ選手のプレー特徴は、視野の広さと素早い判断力と思います。
相手の戦術をプレーしながら分析し、チームの戦術を考えるマネジメント能力が長けていると思います。
さすがはオールブラックスの司令塔となる選手です。
キックスキルも高いので、服部選手が憧れるのも納得できますね。
得意のロングキックが生まれたのは佐賀工業時代
服部選手のお兄さんは関東学院大学でプレーする服部莞太(かんた)選手。
その兄がラグビーをしていることで、自然と服部亮太選手もラグビーを始めたそうです。
服部選手は小学1年生から中学まで地元ラグビースクールで競技を続けます。
福岡県北九州市出身なので、東福岡高校に進むのかと思いきや、選んだ高校は兄と同じ佐賀工業。
服部選手は中学時代、体が小さく、東福岡高校に行っても試合に出れないと思ったそうです。
そんななか、お兄さんが佐賀工業に通っていたことがきっかけで佐賀工業の練習に参加させてもらい、その練習の雰囲気や環境に惹かれ、佐賀工業に行くことを決めたそうです。
この佐賀工業で、服部選手のキックスキルは飛躍的に高まります。
服部選手は佐賀工業に入って、ず~っとキックの練習をしており、高校2年生の頃から急にキックが飛ぶようになったそうです。
高校時代から地道に練習していたキックが今の活躍に繋がっているんですね。
服部選手のキックは2種類。
一つはボールに回転をかけ、飛距離を出すスクリューキック。
もう一つは縦回転のキック。
服部選手はこの二つのキックを使い分け、自陣から思いっきり蹴る時はスクリューキック、タッチキックなどのコントールが必要な場面では縦回転を蹴るようにしているようです。
自陣のトライラインから服部選手が蹴るスクリューキックの飛距離には会場も沸いてますよね。
まとめ
キックスキルを武器に大学1年生から活躍する服部選手。
飛距離が素晴らしいスクリューキックにはいつも驚かされます。
しかし服部選手のすごさはキックだけではなく、パススキルやランスキルも高い。
しかも、服部選手自身は『キックを使ってゲームを作っていきたいが、視野を広げ、味方を使えるようになっていきたい。そしてこれからもスピードとフィジカルをトレーニングで鍛え、テンポを出して早稲田の展開ラグビーに相応しい10番として試合に出れるようにしたい』と気持ちを語っています。
この調子で成長を続けてもらい、将来はブレイブブロッサムの10番として、世界と戦って欲しいですね‼
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