2025年ゴールデンウイーク、明と暗【長男編】

ラグビー選手 ラグビー

前回、長女のゴールデンウィークについて書きましたが、長女にとって記憶に残るゴールデンウィークになったのかもしれません。

その反面、長男にとっては気持ちの乗らない、過酷なゴールデンウィークだったのかもしれません・・・・・。

タグラグビー出身の長男

長男はラグビーをしています。
幼稚園年長・小学生の時は、地元のタグラグビーチームに所属し、タグラグビーを約7年間していきました。

タグラグビー
幼稚園の頃からのチームメイトと長い期間タグラグビーをしてきたので、最後の年である小学6年生の時に、SMBCカップという全国大会に出場することができ、とてもいい経験をさせてもらいました。

中学からはフルコンタクトに挑戦

そんな長男、中学からはタグラグビーがないので、進路について迷いに迷います。
お世話になったコーチ陣から勧められたのが、コンタクトプレーを必要とするラグビーでした。
タグラグビーはタックルがありませんので、タックル有りのラグビーをすることに長男は不安も持っている様子でした。
元々、小さい頃から気の弱い子どもだったので、私達してみても長男がラグビーをすることに一抹の不安はありました。
しかし、長男のプレースタイルをタグラグビーだけで終わらせるのはもったいないという意見もあり、長男を勇気づけるべく、応援し続けました。
結局、長男が折れる形でラグビーに挑戦することになったのです。

ラグビー

新しいチームメイトとの出会い

練習初日、長男の足取りは重かったように思います。
やはり不安はあったようですが、「ここまで来て逃げる訳にいかない」という思いがあったのか、エイッ、ヤーの勢いで練習場所へ。
初日は私だけでなく、旦那さんも長男の練習場所まで同行し、最後の最後まで励まし続けました。
初日、初めて同級生のメンバーと顔を合わせたのですが、やはり小学生のころから、同じチームでラグビーをしてきた子ども達が多く、長男は孤立しているように見えました。
それでも、長男は休むことなく練習に参加し、タグラグビーで培ってきた、パス・ラン・空間把握力を使って自身の存在を示し、練習に励んだところ、そんな長男を認めてくれたのか、同級生や先輩達から少しづつ声をかけてもらうようになり、いつの間にか仲も良くなって、遊びに行く約束まで取り付けてくるようになってました。

友達
思えば、練習場所の駐車場に到着した後、小さな声で「行ってきます」と言って車を降り、トボトボと集合場所まで歩いていく長男でしたが、気が付けば勢いよく車から降り、走って集合場所まで行くようになっており、親としてホッとできました。

春季大会

雨の中の初戦

そんなこんなで、今では所属するチームのレギュラーになってくれた長男。
BK(バックス)のCTB(アウトサイドセンター)として春季大会に出場します。
まず、各チームが4つのグループに別れ、各グループの1位が決勝トーナメントに出場します。
長男のチームが入ったグループリーグは実力が伯仲したチームが入っており、油断できないグループ。
1位になることは容易ではなく、監督やコーチ陣はグループリーグを1位で通過し、決勝トーナメントまで進むことを目標としたようです。
そしていよいよ大会が始まります。
ラグビーは消耗によるケガを防ぐため、1週間に1試合を予定とし、大会期間として1か月強を要します。
初戦、既に相手チームを初戦を終えている上、雨が降っていたこともあり、チーム全体的に緊張の色が見えましたが、FW陣が踏ん張り、相手トライゾーン近くでブレイクダウン?って言うんですかね😅😅😅
じわじわとボールを前進させ、粘って粘ってのトライを重ねました。

ラグビー ラン
BKの長男ですが、相手のトライゾーン近くのブレイクダウンには積極的に入り、もみくちゃにされてました。
地味ですが、粘ってのトライは相手の心にもダメージを与えるものかもしれません。
勢いに乗って、初戦は無事勝利しました‼

勝負の2戦目。相手は全国出場の経験もある強豪

問題の2戦目。
相手チームは過去に全国出場している上、今でもプロで活躍する選手が所属していたチーム。
ここに勝てば決勝トーナメントに進出できます。
しかし、2戦目の相手チームを初戦を危なげなく勝利しており、BKでパスを回し前進するスタイル。
しかも羨ましいほどオフロードパスが上手い‼
このチームに勝つのは全力以上のものを出さなければ勝てないのではないかと思えるチーム。
長男は相手チームの試合映像を何回も見て研究し、普段のトレーニングだけでなく、近くの神社に手を合わせる等、勝つための全てをしている様子でした。

お参り
そんな姿を見ていると「何とか勝たせてあげたい」と思うのが親の心情ですが、応援することしかできません。
せめて体調管理のお手伝いだけはと思い、食事についても配慮しました。
そして、いよいよ本番の日。
長男の顔はいつもより緊張の色が漂っています。
試合会場に向かう前、いつも手を合わせている神社にも行き、最後のお願いをしました。
もうやり残したことはない様子。
長男は試合会場に向かいます。
私と旦那さんも遅れて試合会場へ。
試合前の息子の顔を見た時、いままで見たことのない表情に驚きました。
なんというか、すごい形相でした。
怖いくらいでした・・・・・。
そんな長男の顔を見て旦那さんは「いい顔してる」と言ってましたが、私には小さな頃の無邪気な長男の面影もあり、うれしいような悲しいような気持ちでした。試合が始まると、序盤は長男チームのペースで進みます。
初戦と同じく、相手陣地で激しいブレイクダウンを継続し、最初のトライをもぎ取ります。
この勢いに乗ってトライを重ねて欲しかったのですが、相手もさすがです。
徐々に自分達のラグビーを展開し始め、長男チームは自陣深くまでジワジワと追い込まれていきます。
トライゾーン近くで、粘りのディフェンスを展開するも、一瞬のスキを突かれてトライを許します。
キックも決められ、相手チームがリードした状態で前半を終えます。
後半が始まっても我慢の時間が続きます。
長男もオフェンスで目立つよりも、相手選手にタックルに行く等、ディフェンスに追われます。
我慢のディフェンスを続け、徐々にFWが得意の形で、じわじわと前に出ます。
最近になって自身を付けたブレイクダウンで押し込みます。
BKの息子も積極的にブレイクダウンに入り、ハンマーを使ってFWの支援に入ってトライを目指します。
そして、泥臭くトライをもぎ取り、キックも決めて逆転。
このまま行きたいところですが、相手もさすがです。
怒涛の攻撃を仕掛けてきます。
必死で守る長男達。
応援に来ていた保護者達の応援にも力が入ります‼
長男はそうですが、グランドに立つ全ての選手が、明らかに消耗しており、体力的に限界の様子でしたが、長男達は気持ちで走り続けます。
そして相手チームのパスを長男チームのWTBがカットし、一気に相手チームのトライエリアに向けて駆け抜けます。
相手チームもあきらめず、最後まで追い付こうとしますが、長男チームのWTBはスピードに乗り、ポール付近にトライ‼‼‼
うちの旦那さん、ポール近くで試合を見ていたため、この時のトライを目の前で見ていたらしく、両手を上げながらジャンプして喜んでいたそうです😅😅😅

万歳
そして、その場に倒れ込む相手チームの選手達。
無理もありません・・・・・、まさに両チーム全力を出し切ったナイスゲームでした。
この後、相手チームのキャプテンでしょうか、涙をこらえる様子で「最後は立って終わろうや‼」と言って倒れ込むチームメイトを鼓舞している姿があったようです。

男泣き
旦那さんはこの時の相手チームの行動に感動したそうです。
キックが決まったところでノーサイド。
長男チームのベスト4が決まった瞬間でした‼‼

燃え尽き症候群?で迎えた準決勝と3位決定戦

決勝トーナメントに進んだ長男は大喜び。
長男だけでなく、私達夫婦も大喜び。
次は準決勝。
なんとしても勝って決勝まで行ってもらいたい‼
と思っていましたが、準決勝を迎えるまでの長男の様子に、なんというかピリッとしたものを感じません。
いつも通りのトレーニングをしているのですが、2戦目を迎える前のような鬼気迫るようなものを感じないのです。
正直言って、「やり残したことはない‼」とは言えない準備期間だったと思います。
準決勝当日も私達は鼻息を荒くしますが、長男は2戦目ほどではないような様子。
試合前、旦那さんは「あいつ燃え尽き症候群ちゃうか」と言ってましたが、恐れていたことが的中してしまいます。
試合中、いつもならしないミスを繰り返し、いいところでファールをしてしまう等で、イマイチ流れに乗れません。
時間だけが無情に過ぎてしまい、結局、ワントライ差で長男チームは敗退し、3位決定戦に回ることになったのです。
この準決勝があった日がGWの序盤でした。
そして3位決定戦はGWの終盤にありました。
長男の様子は準決勝の時と比べて少し違ったかもしれません。
しかし、やはり2戦目の時に比べると、物足りないように感じます。
そして試合が始まったのですが、序盤は一進一退の攻防。
どちらかの言えば長男チームの方が前半は押していました。
相手を0点に抑えていた上、2トライを奪います。
しかし、前半終了間際に立て続けに2トライを奪われ、2点差にされてしまいます。
相手チームの全国経験のあるチームのため、前半に飛ばし過ぎたのかもしれません。
後半になっても相手チームの勢いを止めることはできず、点差は開くいっぽう・・・・・。
こんな時こそ、皆が声を出し、心が折れないよう頑張ってほしかったのですが、諦めの気持ちが出てきたせいか、誰の声も聞こえなくなってしまいました・・・・・。
こうなってしまうと、相手チームの勢いは収まるどころか、勢いに乗るばかり。
結果、大差をつけられ、敗退してしまいました。
長男のゴールデンウイークは敗戦で始まり敗戦で終わるという、苦いものになったのです。

悔し涙

まとめ

スポーツをする時、「楽しくやればいい」という大人の声が聞こえますが、確かにスポーツを楽しむことは大事と思います。
ですが、どうせ試合をするなら勝つ方が良いと思う子ども達の方が多いのではないでしょうか。
長男を見ていても、試合に勝った時と負けた時の様子は、天と地の差ほど違います。
勝つためには練習しかない。
その練習を楽しみながら、チーム力を上げることが出来れば苦労しないのですが、やはりレベルアップするためには、体力的にキツイ練習を行うことも必要かと思います。
「遊ぶ時は遊ぶ」、「練習する時は練習する」という切り替えの気持ちが大事だと思います。
今年のゴールデンウイーク、長男にとっては厳しいものになりましたが、来年は楽しいゴールデンウイークになるよう皆で頑張ってほしいですね。

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